乳児湿疹⑤ー市内で評判の皮膚科ー
2年ほど前に転勤してきたので、土地勘は無く、知り合いも少ない。
皮膚科探しはネットを駆使して選びました。
ネットでの評判がずば抜けて1番だったので、この病院にお願いしよう、と決めました。そこに決めたのは、ネットのコメントで医師が話をきちんと聞いてくれると書いてあったからでして。もしステロイドを使わなくてはいけなくても、保健所からチェックが入ってしまった今、もうこの1番の病院でそう言われたらやるしかない…本意ではないが…と葛藤は止まりませんでしたが自分で自分を納得させて、その評判の皮膚科へ行きました。
皮膚科は混んでいて、赤ちゃん連れも多数。
1時間ほど待ってから診察です。
まず、看護師さんとお話をしました。
できればステロイドを使いたくなくて…と言った途端、看護師さんの表情がこわばりました。
「お母さん、ステロイドがなぜ良くないって言えるの?医学で大丈夫と言われているのだから大丈夫よ。痒がっているでしょ?一度キレイにしてあげなきゃ可哀想よ。」
看護師さんはすごく怖かったです。
ステロイドに反対するやつは敵!のような態度でありました…。
ドキドキドキドキ…葛藤は止まりません。
この病院、話を聞いてくれるどころかステロイドど真ん中の病院…!
そして先生登場。
元気そうなお年寄りの先生です。
看護師さんが先生に、「このお母さんステロイドに抵抗があるって言っています。」
先生に大きな声で元気に言われました。
「ステロイドが嫌って言っているお母さんのその心がアトピーなんだよ!」
アトピーとは「特異な」って意味ですよね。
おかしいってこと…?
我が子のためなのに…。
私は我慢できず泣いてしまいました。
「うちはステロイド使うからね!嫌だったら今すぐお疲れ様、すぐ帰ってどうぞ!」
葛藤は止まりませんでしたが、もう諦めるしかないのか…と先生に泣きながら言いました。
「ここの病院にお世話になろうと思ってきたので、よろしくお願いします…。」
先生は満足そうにいいました。
「この感じじゃ中程度のステロイドじゃなきゃ効かないからメサデルム使うからね。塗り方は看護師に聞いてね!」
ステロイド…使いたくない使いたくない…中程度…どれくらい強いのだろう…怖い…
でも、列車は走り出してしまった…
そして看護師さんから受けたステロイドの塗り方に度肝を抜かれたのでした…。